「明暗を分けた名将か否かの差」
「監督の力」だ。
フランクフルトでの活躍が認められ、ドイツ最強王者の舵切り役を任された。
しかし、期待された結果を残せていない。
KOPの一人として危惧していた気持ちが晴れた瞬間があった。
それは、
怖くない。
変に落ち着いている。
後ろから追い越して攻撃して来ない。
バイエルンは攻撃的な姿勢が見えなかった。
試合後のバイエルン陣営のコメントを見ると、
「相手が望むミスをしたくなかったから、攻撃的にいかなかった。」
レヴァンドフスキのコメント
「守備的過ぎた。」
彼らがコメントに残すよう、リヴァプール のカウンターを恐れる余り、攻撃に人数を掛けていなかった。
また、前に人数を掛けないリスクは攻撃以外にもある。
それは、前線からの守備が出来ない事。
ファンダイクがドフリーでビルドアップ出来、マネのゴールに繋がったのも、その恩恵だろう。
結果的に、枠内シュートも2本。失点3。
考えてみた、
リヴァプールにとって嫌な事って何?
何をされるのが1番怖い?
それは、インテンシティある攻撃をされる事。圧倒的に攻められる事。
グループステージのアウェー、ナポリとパリSGの試合を思い出して欲しい。
圧倒的に攻められた。
我々は、SBも上がれない。単調なクリアで攻撃に繋がらない。
アウェーの地で簡単に散っていった。
正直、同じ負け方をするリスクもあった。
だが、バイエルンが取った戦術は消極的なもの。
結果論は結果論。
正し、相手の嫌がる事を考える力がコバチに欠けていたのは間違いない。
その分、クロップは是が非でもアウェーゴールが欲しい試合で、しっかり3点を決めた。
試合開始時、マネは右スタートだった。
しかし、試合の流れを見て、直ぐに左へシフトチェンジ。
マネの1点目が生まれたのは、クロップの試合の流れを見る力と相手の嫌な事を分析出来た結果だ。
完璧な作戦勝ち。
監督の頭脳や経験が勝負を分け、
ハッキリと名将か否かを目の当たりした試合となった。
以上。