「ジェラードの後継者は現れない」
ジェラードの後継者は現れないかもしれない。
レジェンドマッチを観て、そう思った。
ジェラードが恋しい。
彼のプレーを観ると、心が躍る。
大きなモーションから放たれるミドルシュート。ピッチを横断する高精度のロングパス。
次元違いで、スケールが大きい選手だった。
我々はジェラードの後継者を探していた。
第一候補であったのは、ヘンダーソン。ジェラード同様リヴァプール愛は非常に強い。
だが、胸を張ってジェラードの後継者だとは言えない。理由は、ワールドクラスのプレーヤーではないからだ。
第二候補は、今シーズン伝説の8番を付け継いだナビ・ケイタ。
ポテンシャルは間違いない。これから、能力が解き放たれ、ワールドクラスに成長する可能性は大いにありえる。
だが、リヴァプールへの執着心は、ヘンダーソンやジェラードに比べると、まだ弱い。
何かのキッカケがないと、強いクラブ愛はそう簡単には生まれないだろう。
今回感じたことは、リヴァプールの象徴的男の後継者に、会えないかもしれないということ。
二度と現れない可能性だってあるのだ。
我々の期待レベルは高い所に設定されている。
キャプテンシー、リヴァプール愛、観客を魅了するダイナミックなプレー、そして勝ちを呼び込む勝者のメンタリティー。
比べなくて良いという意見もあるだろうが、
ジェラードのプレーを見て育ったファンは、どうしても比べてしまうのだ。
何故なら、また彼のような選手に魅了されたいから。愛したいから。
ジェラードの後継者が現れるのを、我々は気長に待つしかないようだ。
待ったところで、会えるとは限らないが。