「4番手だった男が鉄壁な壁を築く理由」
現在リヴァプールは、CBの怪我で苦しんでいる。
不安で仕方がなかった。
正直守備崩壊も想定していた。
しかし、そんな気持ちを忘れたせてくれる男がいた。
良い意味で期待を裏切られた。
怪我に泣く日々が続き、終いには、序列は4番手。
そんな絶壁に立っていた男が、大事な試合でゴールを守る高い壁となってくれている。
バイエルン戦では、ファースト・セカンドレグどちらも、世界屈指のCFレヴァンドフスキを封じた。
彼の良さは何なのだろうか?
考えてみると3つあった。
1つ目は、ヨーロッパ屈指の長身である事。
これは、誰がどう見てもわかる事だが、195cmの高さは、ヨーロッパの中でも上位層だ。簡単には競り負けない上に、痒いところに手が届く。
2つ目は、足の長さを上手く使いこなす事。
身長と似ている部分があるが、足の長さの利点を活かせるかどうかがカギになる。
マティプの場合、完全にインターセプト出来なくても、足の長い利点を活かし、後ろからボールを突つける。
レヴァンドフスキもそうだが、背負うプレーを中々させて貰えない。相手の苦い顔は何度も見かけた。。
3つ目はインターセプトの意識の強さ。
インターセプトとは相手がボールを受ける前に奪ってしまう事。
選択肢の序列として、インターセプトを高い部分に設定しているのは間違いない。
足の長さとインターセプトの意識が強い事を上手く融合出来ている。
その恩恵として、相手からボール奪取が出来たり、縦パスを入れさせなかったりしているのだ。
補足だが、インターセプトの意識が強いリスクもある。
マティプが後ろ向きのプレーが苦手なのは、常に前がかりになっているから。
どうしても、後ろのスペースが空いてしまい、そこを使われる。
そうすると、そのスペースを埋めるために悪い体勢のまま戻らざる得ない。
バイエル戦のファースト・セカンドどちらともオンゴールの可能性があったのは、インターセプトの意識が強いリスクだ。
まとめると、
・ヨーロッパ屈指の高さ
・足の長さを上手く使いこなす
・インターセプトの意識の強さ
マティプの解説は以上。